アーカイブ

令和4年度 活動報告

舗装優良工事の技術・技能者表彰

 当協会では、会員企業社員の技術力及び意欲の向上を目的に『舗装優良工事の技術・技能者表彰』を毎年行っております。審査の結果、今年度は以下の9名の方々が受賞されました。

< 優良技術者 >

○九機工業㈱ 施工管理係長 永田 英雄 様

○㈱吉田組 工事部 福田 大士 様

○㈱髙野組 主任 丁 裕記 様

○㈱森工業 現場代理人 徳永 隆 様

○㈱中村建設 舗装課 原田 耕二 様

< 優良技能者 >

○㈲オカザキ オペレーター 野田 敬一郎 様

○矢部開発㈱ 主任技術者 佐藤 将邦 様

○㈱髙木建設 オペレーター 奥村 友和 様

○㈲むつみ建設工業 工事長 岡部 公明 様 

 現場における技術力はもちろんのこと、その現場に即した創意工夫、高い意識をもって取り組む責任感、常にスキルアップを目指す姿勢等も評価されました。今後もなお一層の技術・技能の研鑽に努められることを期待しております。

ボランティア活動

 当協会では、毎年地区ごとに会員企業によるボランティア活動を実施しています。お世話になっている地元への社会貢献として続けていきたいと思います。

◎八代地区

㈱小笹建設 ㈱髙野組 ㈱中山建設 ㈱福岡建設 ㈱山口建設

 4月23日(土)八代港大手町線(八代市北の丸町~出町交差点)の歩道清掃・車道部のL型部や側溝部の土砂撤去・塵芥処理 を行いました。毎年作業していますので、路線周辺の住民の方からお礼の言葉も頂けるようになり、大変やりがいを感じております。

◎熊本市地区

諫山工業㈱ 九機工業㈱ ㈲源工業 坂田道路㈱
㈱サンキョーロテック 杉工業㈱ ㈱髙木建設 ㈲竹田産業
㈲田建設工業 東陽道㈱ 日章工業㈱
肥後技研㈱ 松隆建設㈱ ㈲むつみ建設工業 吉坂建設㈱

 5月21日(土)東区佐土原・東町・桜木地内の歩道、植樹帯、自転車通行帯、路側帯等の清掃美化活動を実施しました。今後も、地域住民の共有財産である道路を美しく安全に保ち、住みよい街づくりを推進してまいります。

◎宇城・上益城地区

宇城舗装㈱ ㈲オカザキ 熊本ニチレキ㈱
サン企画工業㈱ ㈱砂川建設 大栄企業㈱
㈱髙橋建設 ㈲村上組 矢部開発㈱ ㈱吉本組

 7月26日(火)県道松橋インター線の宇城市松橋町古保山~萩尾地区(1.6㎞)の歩道の除草及び歩車道境界ブロック周りの堆積土砂の撤去行いました。繁茂していた雑草・雑木及び歩道に堆積していた土砂等はダンプトラック7台分となり、景観はもちろん、見通しもよくなり、車両及び歩行者の安全確保にも繋がったと思います。

◎荒尾・玉名地区

㈱中川組 ㈱原賀工務店 興亜建設工業㈱ ㈱吉村建設

 8月10日㈬・11日㈭・稲佐津留玉名線(玉名市川崎地内)・荒尾南関線(南関町上長田地内)・国道501号線(長洲町清源寺地内)・荒尾長洲線(荒尾市樺~府本地内)

道路技術講習会

 会員企業における技術力の向上と安全な工事の施工を図るため、例年、当協会主催「道路技術講習会」を開催しております。今年度も受講人数制限等コロナウイルス感染症対策を講じながらの開催となりましたが、59名の参加者は皆熱心に受講されていました。

日 時 :令和4年8月3日(水)

会 場 :(一財)熊本県建設技術センター

講習内容 【 CPDS 7 Unit 】

1. 道路施設の維持管理について [1時間]
 熊本県土木部道路保全課 課長補佐 井上 一熊 氏

2. 舗装工事の施工管理と工事検査について [1.5時間]
 熊本県土木部土木技術管理課 主幹 村上 記康 氏

3. 現場の安全対策について [1時間]
 建設業労働災害防止協会 熊本支援センター 副所長 國松 真 氏

4. ICT施工・VR体験について [1.5時間]
 福井コンピューター㈱ 九州営業所 南曲 和也 氏

5. ICT舗装について [1.5時間]
 ㈱政工務店 ICT事業部部長 藤本 竜太 氏 (ICTアドバイザー)

天草未来大橋 現場見学研修

 令和4年10月5日 技術委員・事務局 計6名にて天草未来大橋におけるグースアスファルト舗装工事の現場見学研修を実施しました。

◎ 工事名:国道324号地域連携推進改築(舗装その4)工事

◎ 施工場所:天草市東町~瀬戸町地内

◎ 施工者:㈾福冨組

◎ 工事内容:施工延長235m、2,127㎡、グースアスファルト舗装・排水性舗装

 グースアスファルトはドイツで開発された流し込み舗装で、高温時のアスファルト混合物 の流動性を利用して流し込み、一般にローラ転圧を行わない加熱混合工法です。 国内に約20台しかない「クッカー」と呼ばれる加熱混合装置を備えた車を使用した舗装状 況を見学し、作業員に話を聞いたり写真を撮るなど熱心に視察しました。 参加委員からは、自社でも施工経験がないので貴重な現場を見ることができ大変勉強になったとの声がありました。

高校生 インターンシップ実習

 今年度も熊本県立熊本工業高等学校よりご依頼を受け、4名の生徒さんを当協会会員企業で受け入れさせていただきました。

[期間]令和4年10月24日㈪~28日㈮

[受入企業]九機工業㈱・㈲田建設工業・日章工業㈱・吉坂建設㈱

★㈲田建設工業での実習内容等★

24日 ㈪ 市道舗装補修工事:舗装版破砕工・路盤整正工

25日 ㈫ 市道舗装補修工事:舗装版破砕工・路盤整正工・プライムコート

26日 ㈬ 市道舗装補修工事:表層工

27日 ㈭ アスファルト合材工場見学

28日 ㈮ 仮駐車場撤去(掘削・残土運搬等)

〔生徒さんの感想〕
 このたびはインタ-ンシップに参加させていただきありがとうございました。初日は少し緊張もあり、積極的に行動することができませんでしたが、2日目からは初日の反省点を活かして積極的に仕事内容を聞き、自分自身ができる範囲の仕事ができました。
 アスファルト舗装は想像以上に暑い環境で作業をされており、普段当たり前に通っている道路は多くの方々の努力や協力によってできているものであると実感し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 今回学んだことは今後の進 路決定に活かしていきたいと考えており、素晴らしいお仕事だと思いました

〔受入企業:㈲田建設工業 コメント〕
 当社は、他校のインターンシップ受け入れ経験がありますが、施工実習の実績もあるわが母校の生徒さんを今年度は受け入れさせていただきました。
 今回のインターンシップでは、上記の通り熊本市道の舗装工事に関わってもらいました。5日間という短い期間ではありますが、作業の流れは把握できたのではないかと思います。各工種の説明を行い作業の内容・意味を確認しながら実際に作業を体験してもらいました。
 10月の作業ではありましたが、まだ暑かったので大変だったのではないかと思います。生徒さんは非常にまじめで受け答えもよく、一緒に作業をしていて自然に笑顔になれる関係性も築けたと思いました。
 この子たちが舗装業界の将来を背負っていってくれることを期待しています。

高校生向け「建設業ナイストライ」
  (熊本県委託事業)- 舗装実習 -

 令和4年11月4日(金)一般財団法人 熊本県建設技術センター 駐車場

 建設産業のイメージアップ及び人材確保・育成を図るため、高校生にものづくりの達成感や、専門的 な知識・技術を直接的に学ぶ機会を提供する現場実習として昨年度より標記事業を行っております。

 今年度は球磨工業高校・天草工業高校・玉名工業高校・熊本工業高校の生徒さん計110名が参加してくれました。学校ごとのタイムスケジュールに沿って、舗装実習、3Dスキャン測量、転圧管理、3Dマシンコントロール、VRの全5ブースを体験してもらいました。

◎ 担当委員会:(一社)熊本県道路舗装協会 舗装実習特別委員会

◎ 施工会員企業:㈱髙木建設・吉坂建設㈱・熊本ニチレキ㈱

◎ 実習体験協力・機械等提供:㈱アクティオ・(一社)熊本県測量設計コンサルタンツ協会

◎ 資材協力:熊本県アスファルト合材協会

☆生徒さんの感想☆

★球磨工業高校 篠原 楓さん
 先日は舗装実習など貴重な体験をさせて頂いてありがとうございました。僕が一番印象に残ったのは、道路の舗装実習です。実際体験してみて、固まる前のアスファルトがとても熱く、それをきれいに固めないといけないから、結構大変な作業であることを学びました。また、見たことはあるけど乗ったことのない機械に乗せてもらったりしてとても楽しかったです。特に、転圧機が印象に残りました。転圧した回数がモニターに表示されたりするのを見て、とても便利だと思いました。僕は入学して7ヶ月で進路について具体的な未来像が描けていなかったけれど実際に体験して進路についてしっかり考えるきっかけになって良かったです。

★玉名工業高校 水上 虹斗さん
 今回の舗装実習を見学して、初めて見たものもあり実際機械に乗ってみて、とても大変な仕事だなと感じました。コンクリートを舗装する時に、すごく高い温度の中で作業しないといけなかったし、今自分たちが走っている道路なども建設業に携わる方々のおがけだと思っています。自分も将来建設業に就職したいと思っているので今回の舗装実習を体験できて良かったです。とても大きな規模での仕事をこなせるように頑張りたいです。 今後もこのような体験をたくさんしたいですし、これからの就職のことを考えていかないといけないので、とても大切な一日になりました。ありがとうございました。

★天草工業高校
・VRがリアルでビックリしました。
・舗装の行い方が独特で分かりやすかったです。
・VR体験で、高所作業で無理をすると危険な作業だと分かりました。
・女性の方に建設業の話が聞けてとても良かったです。
・3D測量の値段が高くてビックリしました。将来、私が扱って壊してしまったらどうしようと思いました。
・舗装した後の道路がベタベタしていて、どうやって固まる のか不思議でした。
・道路の舗装ができる一連の流れが理解できました。今後の進路選択に入れさせてもらいたいです。
・ドローンの操縦が難しかったです。

★熊本工業高校 酒井 皇河さん
 今回「建設業ナイストライ」に参加して今の土木業界の最新技術を教えてもらうことができました。学校で教えて もらえない事ばかりで、とくに最新の機械がこれから普及していくと思います。それを今回の舗装実習に来たことで深く知り、触れることができてよかったなと思いました。バックホウには勇気が出ず乗ることができませんでしたが、乗った人の感想などをしっかり覚えておきたいと思います。卒業後、土木の企業に就職し、現場に行ったときには最新技術であふれていると思うので、今回の舗装実習の事を忘れず、技術を上げていきたいです。そして進化する技術に負けないよう成長していきたいです。

☆先生のコメント☆

★球磨工業高校 中島教諭
 貴重な機会を設けて下さり感謝申し上げます。建設業への具体的なイメージを持つことが出来、進路について考えるきっかけとなりました。何より現場で働く方々へのあこがれの思いを持つ生徒もおり、より身近に感じることができました。

★天草工業高校 森下教諭
 この度は大変貴重な体験実習に参加させていただいてありがとうございました。実際の生の声を直接聞けるという学校では行えないことができてとても生徒のためになりました。また、天草を出て就職しようと考えていた生徒も㈱セグチさんに行きたいです!などの声も聞けて、とても良い機会になりました。ありがとうございました。

★玉名工業高校 山内教諭
 先日、二級土木の試験もあり、舗装や機械に関する知識を深めたタイミングでの実習であり、生徒の記憶に残るものとなったのではないかと思います。帰りのバス内や降車後も 「今日は楽しかったね」と談笑する様子も伺うことができました。1年後に控えた進路選択の1つとなり、今後更に学校でのより深い学びへと発展してほしいと願っています。

★熊本工業高校 猿渡教諭
 ICT機械やアスファルト関係の重機の操作は、授業を通して知ってはいるものの実際の道路舗装に関わる工程を体感することができ、これから就職を選択する時期に入る2年生にはとても良い経験となりました。これから自分たちが就職する仕事にいろいろな先端技術が、導入されていく未来があることを知り、今後の進路選択に生かしてくれることと思います。お忙しい中、計画から実習の指導までたいへんお世話になり感謝申し上げます。ありがとうございました。

熊本市との意見交換会

 令和5年1月16日(月)、道路舗装協会と熊本市との意見交換会を熊本県建設会館会議室にて開催いたしました。

 当日は、当協会から副会長及び熊本市地区会員6名、熊本市から総務局契約管理部、都市建設局土木部及び上下水道局から14名が出席して意見交換を行いました。

 道路舗装協会からは、①舗装工事量に対応した敵影業者数の決定と主観点の改正、②工事発注、③単価契約、④優良工事表彰、⑤舗装工事Bランクへの総合評価方式の導入について要望を行い、熊本市が回答し意見が交わされました。

 当協会からは地元舗装専門業者の維持・存続のための環境整備等について要望し、熊本市から現状や対応方針等について説明がありました。

新年賀詞交歓会

 令和5年1月26日 ホテルキャッスルにて、新年賀詞交歓会を開催いたしました。

 新年を迎え会員が一堂に会するこの機会に熊本県や熊本市、関連団体等より多数ご来賓をお招きし、3年ぶりに開催することができました。ご出席くださいました皆様、ありがとうございました。

技術委員会と県との意見交換会

 道路舗装協会技術委員会と熊本県土木部との意見交換会を令和5年2月2日(水)、県庁土木部会議室で開催いたしました。

 当日は、当協会から担当副会長及び技術委員会メンバー8名、熊本県から土木部土木技術管理課及び道路保全課から5名、熊本県アスファルト合材協会から2名(オブザーバー)が出席し、当協会が、設計や施工に係る様々な課題、問題点等に関する協議事項を提示し、それに県が回答し、意見交換を行いました。

 具体的な事例も踏まえて活発に意見が交わされましたが、まだ多くの課題があり、改善に向けて来年度以降も意見交換を継続することを確認して終了いたしました。

九州沖縄舗装協会連絡協議会

 九州・沖縄各県の舗装協会会長等が出席し、当面の課題等について話し合う標記会議が、令和5年3月9日(木)、宮崎観光ホテルで開催されました。当日は、各県の舗装協会会長等25名が出席し、活発な議論が交わされました。

 熊本県からは「自社施工条件付き一般競争入札の導入状況等」について各県の状況を伺いましたが、佐賀県のみが実施している状況でした。その他、「建設業の2024年問題に係る適正な工期設定」や「舗装工事技能者の資格認定制度の創設」等について意見交換を行いました。

「安全パトロール」実施

令和5年2月27日(月)芦北地区

・芦北球磨線単県道路舗装修繕(地道債)工事 [施工:㈱松下組]

・越小場湯浦線外単県道路舗装修繕工事他合併 [施工:南興建設㈱]

 中川担当副会長[㈱中川組]含む安全安心委員・事務局9名及び施工会社社長2名と、安全衛生専門家の國松氏[建災防支援センター]にご同行いただき上記2現場の安全パトロールを実施いたしました。

 今回のパトロール内容につきましては、アドバイスとしてガソリン缶の安全な保管場所、交通誘導員に関する停止線位置・クッションドラム設置等がありましたが、総合的に2現場とも安全関係書類及び建設機械の作業状況並びに現場内の片づけ・車線規制等は概ね良好であり安全管理がしっかりされていました。

 現在、県内での建設災害が増加していますので、安全パトロールを実施することで会員の皆様方の安全管理意識が高揚し、無事故無災害につながればと思います。ご安全に。

高校生向け建設産業ガイダンス

 令和5年3月8日(水)熊本城ホールにて、熊本県 (熊本県土木部監理課)主催「高校生向け建設産業ガイダンス」(1・2年生対象)が開催され、当協会も昨年度に続き出展いたしました。

 1回15分のプレゼンテーションを8回行い、計150名の生徒さんが参加してくれました。

 舗装工事の種類・手順等の説明や、道路技術講習会・安全パトロール・舗装実習・社会貢献活動等の会員企業による取組紹介などを行いました。